本記事では、新卒3年目が終わる節目に、キャリアの整理をした話を記述しました。
職務履歴書の作成や転職エージェントの方との対話を通して、現在の経験やスキルを整理できたことはもちろん、
仕事への価値観の変化や将来を考える良いきっかけになりました。
是非参考にしていただければ幸いです。
なぜキャリアの整理をしたのか?
大学院を卒業し、機械メーカーに入社して3年間を経て、私がキャリアの整理をした理由は主に3つあります。
就活時と現在の変化を探る
社会人になる前に、自分の「軸」となる基準や理想を決めて、就活した方も多いでしょう。
入社して現在に至るまで、その理想は実現できた、または、将来的に達成できる見込みがあると感じるでしょうか?
これがいわゆる「入社してからのギャップ」です。
このギャップが許容範囲内であれば問題ないのです。
ですが、納得いかないのであれば、それを言語化して整理する必要があると考えました。
私の場合は、
- 就活時の軸である「産業を支える」ことを実感できているか?
また、その軸は今でも重要な価値観なのか?(変化してるかもしれない) - 希望職種のソフトウェア開発での業務にアサインされた結果、業務内容に満足しているか?
- 生活を満足させるだけの給与をもらえているか?
などを考えました。
職務経歴書などのドキュメントを形にする
誰しも、0→1を実行することに労力がかかります。
一度現状までの経験をベースに、職務経歴書などのドキュメントを作成することで、
急に転職したいときに対応しやすいと考えました。
また、就活のESとは違い、実務ベースでの経験を記述します。
そのような書き方のノウハウを知りたかったことも一つの動機です。
新たな選択肢を見つける
現状のキャリアから転職可能性のある企業や職種をピックアップすることも理由の一つでした。
漠然と「転職できるのはこの業界かな」とは考えていましたが、
転職エージェントの利用を通して、
結果的に考えていなかった業界や魅力的な選択肢に巡り合うことができました。
プロフェッショナルから新たな視点を提示していただけた良い経験でした。
職務経歴書をとりあえず書いてみた
最初のアクションとして、職務経歴書を書きました。
私はメイテックNextさんの職務経歴書テンプレートを参考に作成しました。
ソフトウエアを含め、様々な職種のエンジニアそれぞれについてのテンプレートがあります。
私は、システム開発の組み込みの職務経歴書テンプレートを参考にしました。
職務履歴書に記述する項目
- 要約
- 経歴
- 開発環境
- 技術知識
- 自己PRなど
- 職務経歴
- 期間
- 業務内容
- 概要
- 担当フェーズ
- 実績・成果
- 開発環境
- 役割・メンバー人数
- 資格・表彰など
記述ポイントと競合者との差別化
記述ポイント
たくさんありますが、私が指摘を受けたポイントを抜粋します
- 役割とメンバー人数は必ず書く
採用担当の方は、担当タスクやプロジェクトにおいて、「どのような規模感のなかで(=人数)」「どの立ち位置で(=役割)」「どのような仕事をしたのか(担当フェーズ)」というような情報が欲しいです。そのような背景の中で、チームとして仕事ができているか判断しています。
「タスクによっては、評価などのレビュー会議にてメカ、エレキなど別チームの方とお話する機会があるが、そのレベルでも人数に含んでよいのか」という疑問が浮かびました。
転職エージェントの方に質問したところ、「構いません。十分担当タスクで関わっているに人数に含まれます。」とのご回答をいただきました。
このような疑問もすぐに質問できるのも転職エージェント活用のメリットですね!
差別化して選考に受かる
結論は、パーソナリティ(自らの色)を書くことです。
応募企業の採用担当者は、何人もの職務経歴書を見ています。
ですので、差別化をすることで合格確率を上げなければなりません。
そのための一つの方法として、パーソナリティを出すことです。
具体的には、自己PRをメインとして自分の人間的な強みやキャラクターを書く、それらが連想される単語を各項目にさりげなく書く、などです。
転職エージェントを活用する
ある転職エージェントとのタイムスケジュール
- 転職エージェントに登録
- 面談日程を調整
- 事前にアンケートと職務履歴書を提出
- 面談(約1時間)
- 面談後、随時マイページに希望にマッチした求人が紹介される
- 職務履歴書の修正と添削
転職エージェントとの面談で感じたメリット
転職エージェントとの面談のなかで、私が感じたメリットや驚いたことは以下の二点です。
高校時代から現在までの行動や感情を深掘りしてくれた
文字通り、事前に提出した職務履歴書の経歴を時系列順に深掘りしていただきました。
例えば、
- なぜ高校時代物理が好きだったか
- 大学でなぜその部活を選んだのか
- なぜ就活で現職の業界を選んだのか
などです。
これによって、過去の自分の感情や決断の理由、判断基準を自然に整理できました。
アドバイス「転職をしないorする条件を言語化せよ」
転職エージェントの方に、エージェントを利用する目的をお伝えしました。
- 現状、今の会社、部署、職種に満足しているため、直近で転職する気持ちはない
- 上記を前提として、将来的に「転職したい」と決断したときにすぐ転職活動をスタートできるように事前に準備しておきたい。例えば
- 職務履歴書のたたき台を作成する
- 現時点でのスキルでどのような選択肢があるのか確認したい
上記をお伝えしたところ、
- なぜ現職で満足しているか
- 転職すると決断する条件は何なのか
を深掘りしていただけました。
現職での満足している理由を深掘りしていただくことで、仕事上で自分が大切にしている要素が言語化できました。
参考:言語化した仕事上で大切にしている要素
- 職種:物が動く制御・組み込みの職種とは相性が良い
- 給料:現状満足している
- 人間関係:良好。
また、「転職すると決断する条件」について質問されたときは、はっとしました。
あまりうまく質問に答えられなかった(あいまいな表現であった)ため、言語化し整理する必要があると気づかされました。
明確になった今後のアクション
転職の決め手となる要素を定義する
面談にて指摘された項目です。
転職をする条件や決め手となる要素を整理することで、転職に踏み切りやすくなります。
今後変化するとは思いますが、たたき台として言語化しておいて損はないでしょう。
参考:言語化した転職の決め手となる要素
- 自分自身の価値観の変化
- 現業界への興味の薄れ
- 新たな業界への興味
- 所属会社でのリスク
- 異動
- 給与が上がらず不満
- 割り振られる仕事のやりがい
- 人間関係の悪化
職種経歴書の完成度を高める
面談にて、職務履歴書についていくつかの指摘を受けたので修正をします。
まとめ
本記事では、新卒3年目が終わる節目に、キャリアの整理をした話を記述しました。
転職エージェントを利用することで、職務履歴書が作成できたり、今後のキャリアの方向性を整理するきっかけとなりました。
私の場合、メイテックNextさんを利用しましたが、エンジニア専門の転職エージェントであったので、安心して技術的なスキルの話ができたことが印象的でした。
複数の転職エージェントを利用することが鉄則ですが、その一つの選択肢としてはおすすめです。
いつでも転職できるスキルを磨いていこうと改めて認識できた良い経験でした。